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絵の神さまのこと

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突然ですけど、絵の神さまっていると思うんです。
絵っていうか創造全般を加護してくれるような感じです。

窯元の登り窯とかを訪れると、「ああ、ここは火の神さまと土の神さまと、それを繋ぐ焼物の神さまがいるんだなあ」と感じます。別に何か視えたりしないんですけど(笑)

けど、きっと全てのアトリエ、工房、スタジオ、舞台、つくる人、奏でる人etc....に、そういう神さまがついてるんだと思います。


八百万の神様がいる日本の人だから、そう思うのかな?

画像は「千と千尋の神隠し」にでてくる神様たち。楽しそう(^-^)



以前、ちょっと弱ってしまったティーンの子がこんなことを話してくれました。その子は絵が好きなんだけど「描いてもいい加減なものしかできない。申し訳なくて、嫌で、恥ずかしくて、描きたいのに描けない」ということでした。

それで私は、「絵の神さまってそんなにケチじゃないよ。だから、大丈夫」というようなことを伝えました。

あとは、それだけが道じゃないから、とか、スランプって誰しもあるよ、描ける時は描けるから絶対大丈夫、も言ったかな。

その子は将来絵を職業にしたいと考えていて、生真面目さが焦りを産んでいるようでした。親御さんの期待に応えたい想いもあったと思う。だから、そういう「現実問題これが出来ていない、ヤバイ」みたいな悩みに対して「絵の神さま」とか言っても気休めにもならなかったかもしれない。

どのように伝わったのかはわからないんですが。

もうね、その焦りってめっちゃよくわかる!
私も浪人を許されていなかった美大受験のころ、すごーく焦って苦しかった。

あとね、社会人になってから忙しくってなかなか自分の制作ができなくて、その上いざ時間ができてやろうとすると何故か出来なかった。出来ても「こんなんじゃ、、ダメダメだー」と全く楽しくない。仕事はやれるのに。。っていう時期も結構あって、苦しかった。


受験期のプレッシャーは少し違うかもしれないけど、こういう時って大概、他人だけじゃなく自分に対しても見栄を張ってる時なんですよね。自分に課すハードルがめちゃくちゃ高過ぎるというか。身動き取れなくなっちゃう。これはマジ苦しい。

けどね、

マジ苦しくて、到底いい状態で描いた作品とは言えない、なんか呪ってるのか私は?って凹んじゃうとき。そういうダサい自分と作品に打ちのめされたときでも。
やっぱりそれも、絵の神さまは祝福してくれている。

若い頃は「よっしゃ!絵の神さまに恥じぬモノを作らなきゃ!きゃ!シャッ!」と思ってたんですけど、そうじゃなかった。
神さまに対してしなきゃいけないことなんてひとつもなかったし、恥ずかしいなんてこともなかったんですよね(^-^)

ペンでサッとひいた一本の線だって、描いたそばからクシャクシャっと丸めたくなる出来のものだって、なんでも、全て、絵の神さまに祝福されているよ。

それがストンと納得できたとき、私は本当に嬉しかった。


そりゃ、上達の過程で試練っぽくなることは往々にしてあるし、失敗を闇に葬ることをわざわざ推奨しませんが(笑)、そういう泥臭いかっこ悪いプロセスもひっくるめて祝福されていると、ふと思えたというか。

そういう体験に何度も助けられて、私はいま楽しく絵を描いています(^-^)

だから、実感を持って「絵の神さまはそんなにケチじゃないよ」って言えます。件のティーンに伝えたときよりも、更に深く。


というか、その時点の私も同じような焦りを持っていたんですよね(今も多少ある)。
にも関わらずあのとき「絵の神さまってそんなにケチじゃないよ」って自然に言えたのは、神さまからの大切なメッセージだったんでしょう(笑)ホントに!


あの子はいまどうしてるかな。
もうしばらく会っていないけど元気だといいな(^-^)



いろんな神さまがいるよね。
これはディスコの神さま。





ではでは、また!


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by nijiironijiiro | 2017-06-27 17:03 | つれづれ
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